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自然で読みやすい文を書くには

 皆さんは文章を書く時にどの程度の時間をかけていらっしゃるでしょうか。
 私は大学院生時代に、文章は寝かせなければいけないと恩師から教わりました。もちろん、自分以外の人に読んでもらうのが一番いいのですが、そうしない場合でも、少なくとも文章を寝かせて客観的な視点をもって読んでみることは必要です。もし時間が無尽蔵にあれば、回数と寝かせる期間はたっぷりとることができますが、回数と寝かせる期間をたっぷりととると、それだけ迷いもでます。最初に気にならなかった箇所が後で気になったり、ある箇所を書き換えたことにより、別の箇所も印象が変わったり、また、一度書き換えたものを元に戻したりと、永久に抜け出せなくなるような感覚に襲われることもあるかもしれません。ただし、徹底的にこれをやると、見切ることのできるタイミングもあるでしょうし、実際に文章を書く時には、ほとんどの場合、目的に合わせたタイムリミットがありますから、本能的に時間の調整を図り、その時々でベストを尽くして仕上げることになるのだと思います。