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‘japan’ は日本の漆器?

Authentic Japan Shunme 日本の本物を旬馬から

 漆器ブランド Authetic Japan Shunme を立ち上げ、プロデュースを始めさせていただきました。ゼロからの出発でしたが、職人の方々をはじめとして様々な方のお力をお借りし、完成に至りました。「本物の美しい漆器」をコンセプトとして掲げ、Original Series を皮切りにして、海外に向けて情報を発信していきたいと思います。

 ブランド名の一部であるAuthentic Japanは、「日本の本物」というイメージを意図しています。勉強不足だったため、小文字で始まる ‘japan’ が漆器を指すと言われていることを当初は知りませんでした。諸説あるようですが、『漆はジャパンである』(北國新聞社編集局、時鐘舎、2008年9月1日発行)によれば、’japan’ は、ヨーロッパで、特に貴族・富裕層を中心に東洋のものが人気を集めた時代に使われました。ただし、本物の日本由来の漆器から、その人気に便乗して出回った「日本の漆器風」のものまで、背景・文脈によって ‘japan’ が指す対象も様々だったようです。’japan’ という言葉の使用がジャポニスムが大流行した時代まで遡るかと言えば、それどころではなく、「漆器へのあこがれから、さかんに模倣品が作られ」、日本の漆器とは異なる材料でいかに漆器らしいものを作るかを記した17世紀の本にまで遡ります(前掲書 57頁)。

 また、国内では、日本の漆器を ‘japan’ として定着させることに尽力された方もいらっしゃったようです。

 小文字で始まる ‘japan’ と漆器の関係については、『うるしの國・浄法寺』のサイト内で詳しく説明されています。ご承諾をいただき、リンクを張らせていただきます。
『うるしの國・浄法寺』

*「うるしのはなし」/「うるしの魅力は海を渡った」で紹介されています。

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 Authentic Japan Shunme は基本的には海外向けであるため、英語サイトのみになりますが、下記リンクよりお立ち寄りいただければ幸いです。

Authentic Japan Shunme

PVも公開中です。→ Authentic Japan Shunme: Original Series 

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